平成20年度決算状況

公開日 2010年01月07日

平成20年度決算状況グラフ

平成20年度勝浦町*1普通会計

 

平成20年度勝浦町*1普通会計

決算概要

歳入32億2,647万7千円

歳出28億8,214万9千円

 

平成20年度の決算では、町に入ってきたお金(歳入)から様々な事業等に使ったお金(歳出)を差し引くと3億4,432万8千円の黒字決算となり、実質単年度収支*2でも昨年に引き続き黒字(1億4,224万4千円)となりました。このように財政改善のきざしは見えるものの、実質公債費比率では17.8%、将来負担比率についても38.0%と、近隣町村と比較すると高い状況であり、依然として厳しい決算状況となっています。

 

町民一人当たりに入ってきたお金

524,715円

町民一人当たりに使われたお金

468,718円

※一人当たりは平成21年3月31日現在の人ロ(6,149人)

 

歳入

平成20年度の歳入総額は前年度より7,140万2千円減少(前年度対比2.2%の減)し歳入32億2,647万7千円となりました。歳入で最も大きな割合を占めているのは、税収などが少ない自治体に国から交付される地方交付税で、16億7,072万4千円(歳入全体の51.8%)となっています。

個別で大きく増えたものは、町税が約1,500万円、地方交付税が4,300万円、国の緊急経済対策(地域活性化安心安全対策交付金等)により国庫支出金が約4,100万円増加・地方税等減収補てん分が追加された地方特例交付金が約200万円で、反対に減少したものは県支出金が約7,000万円、地方譲与税が約900万円、使用料及び手数料が約290万円となっています。

歳入に占める「自主財源*3」は9億3,500万2千円(29.0%)で、残りの22億9,147万5千円は、国や県から入るお金や借金に依存する「依存財源*4」となっており、歳入の財源は依然と大きな依存体質となっています。平成20年度は前年度決算において生じた余剰金の一部を、財政調整基金に積立てたため繰越金が減少したため前年度より自主財源が減少しております。

 

歳出

歳出総額は前年度より2,296万8千円増加(前年度対比0.8%の増)し28億8,214万9千円となりました。歳出内訳は、目的別歳出(どういう目的で使われたか)と、性質別歳出(どのような性質に使われたか)の2種類の分別方法により掲載しています。

目的別歳出の状況では、災害の減少により災害復旧事業費が前年度対比54.8%減の1,745万6千円となり、勝浦病院への繰出金の減少により衛生費が前年度対比35.7%減の2億9,943万2千円と大幅に減少しています。また、町債に対する償還金である公債費は前年度対比で8.6%減少し6億1,114万5千円となりました。

性質別歳出の状況では、中学校体育館の耐震化事業などの減少に伴う普通建設事業や災害復旧事業などが大幅に減ったのをはじめ、行政改革に伴う経費の削減により人件費、維持補修費、公債費、出資金なども減少しています。また、財政調整基金、自ら考え自ら実践する地域づくり基金、クリーンセンター跡地利用基金を積み立てたため、積立金は増加しています。

 

*各グラフの比率は四捨五入のため合計が100%にならない場合があります。

平成20年度 歳入決算額

区分 平成20年度決算額(千円) 平成19年度決算額(千円) 前年度対比(%)
町税 522,398 507,405 3.0
地方譲与税 56,849 57,756 -1.6
利子割交付金 3,406 3,417 -0.3
配当割交付金 1,008 2,757 -63.4
株式等譲渡所得割交付金 403 1,662 -75.8
地方消費税交付金 47,401 51,404 -7.8
自動車取得税交付金 18,448 19,438 -5.1
地方特例交付金等 4,384 2,404 82.4
地方交付税 1,670,724 1,627,334 2.7
交通安全対策特別交付金 1,011 1,195 -15.4
分担金及び負担金 14,608 12,090 20.8
使用料及び手数料 71,543 74,447 -3.9
国庫支出金 144,918 104,042 39.3
県支出金 188,773 195,998 -3.7
財産収入 18,411 16,339 12.7
寄附金 10,708 60 17,746.7
繰越金 238,698 370,562 -35.6
諸収入 58,636 63,019 -7.0
町債 154,150 186,550 -17.4
合計 3,226,477 3,297,879 -2.2

 

平成20年度 目的別歳出決算額

区分 平成20年度決算額(千円) 平成19年度決算額(千円) 前年度対比(%)
議会費 54,569 54,654 -0.2
総務費 668,684 374,064 78.8
民生費 588,253 574,869 2.3
衛生費 299,432 465,578 -35.7
労働費 3,000 4,000 -25.0
農林水産業費 211,514 202,577 4.4
商工費 16,838 14,179 18.8
土木費 138,933 135,880 2.2
消防費 50,374 50,970 -1.2
教育費 221,951 275,109 -19.3
災害復旧費 17,456 38,592 -54.8
公債費 611,145 668,709 -8.6
合計 2,882,149 2,859,181 0.8

 

平成20年度 性質別歳出決算額

区分 平成20年度決算額(千円) 平成19年度決算額(千円) 前年度対比(%)
人件費 567,738 597,683 -5.0
物件費 419,506 419,120 0.1
維持補修費 26,682 26,798 -0.4
扶助費 153,517 149,698 2.6
補助費等 205,380 194,357 5.7
普通建設事業費 228,885 296,762 -22.9
災害復旧事業費 17,456 38,592 -54.8
公債費 611,145 668,709 -8.6
積立金 306,702 1,958 15,564.0
投資及び出資金 39,889 206,880 -80.7
貸付金 5,200 5,200 0.0
繰出金 300,049 253,424 18.4
合計 2,882,149 2,859,181 0.8

 

 

<<用語解説>>

*1普通会計・・・財政比較や統一的な掌握のため、地方財政統計上統一的に用いられる会計区分。本町の場合は一般会計と住宅新築資金貸付特別会計を合わせたもの。

*2実質単年度収支・・・歳入、歳出に含まれている実質的な黒字要素(積立金・繰上償還金)及び赤字要素(基金取崩し額)が、歳入歳出面に措置されなかったとした場合、単年度収支が実質的にどのようになるかを表す。

*3自主財源・・・自前で収入できるお金。町税、分担金負担金、使用料手数料、財産収入、寄附金など。

*4依存財源・・・国や県からの交付金や借り入れたお金。地方交付税、国庫・県支出金、町債など。

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