公開日 2023年08月04日
ポリファーマシーとは
ポリファーマシーとは、複数を意味する「ポリ」、調剤を意味する「ファーマシー」を合わせた言葉で、多剤服用等と訳されます。多くの薬を服用することにより副作用や薬物有害事象(薬物を投与された患者に生じた好ましくない、あるいは意図しない徴候、症状、病気)を起こすことです。
単純に服用する薬の数が多いということではありません。また、多剤併用が悪いということでもありません。
何種類以上の薬を服用すればポリファーマシーになるという定義はありませんが、薬が6種類以上になるとリスクが高くなると言われています。
ポリファーマシーの対策
処方される薬の数や量を減らせばいいというわけではありません。薬を処方する医師、調剤を行う薬剤師をはじめとした医療にかかわるそれぞれの専門家と情報を共有することが必要です。
- 気軽に相談ができる「かかりつけ医」と「かかりつけ薬局」を持ちましょう。
- 医療機関等に受診する際には、お薬手帳を持参しましょう。
- 処方の際は、使っている薬を全部伝えましょう。健康食品やサプリメントも伝えましょう。
- 薬を飲んでいて気になる症状(ふらつき、めまいなど)があった場合には、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
お薬手帳について
お薬手帳には、所有者の基本情報、アレルギー、副作用の有無、過去の病歴、かかりつけ医・薬局、服用薬に関する情報、処方された薬の名前、使用量、服用回数・方法・期間などが記載されています。
薬局の窓口で処方箋と一緒に提出するほか、医師や薬剤師に相談があるとき、OTC医薬品や健康食品を買うときにもお見せください。OTC医薬品を購入した際には、ご自身で記録しておくことをおすすめします。
※OTC医薬品とは、薬局やドラッグストアなどで処方箋なしに購入できる医薬品のことです。
お薬手帳は1冊にまとめましょう!
お薬手帳を複数所持している方は、ほかの医療機関で処方された薬との飲み合わせや重複している薬の確認が出来なくなるので、病院や薬局ごとに手帳を分けずに1冊にまとめてください。
入院時のお薬の管理や災害などの緊急時の備えに役立ちます。
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