公開日 2024年02月20日
「全国勝浦ネットワーク※1」の文化交流の一環として、友好都市である千葉県勝浦市の文化財を勝浦町図書館で展示します。
■日時
令和6年3月1日(金)~3月15日(金) 9:30~18:00
※3月4日(月)、11日(月)は図書館休館日のため展示品をご覧いただけません。
■場所
勝浦町図書館
■展示品
【ハーマン号事件※2 関連資料】
千葉県指定文化財 明治二年奥州出征米国船ハーマン号勝浦沖遭難絵巻
全長は583㎝で絵6枚、詞書9紙で構成されています。
熊本藩士・里範九郎の体験を詞書にして、出港から沈没さらに救助に至る顛末が詳細に記録されています。
勝浦市指定文化財 ハーマン号海難関係文書
「覚」
「海難記」
「海難記」と「覚」の2通・3紙から構成されており、「海難記」にはハーマン号出港から沈没、救助に至る顛末が詳細に記録されています。
また、「覚」には事件後の熊本藩、津軽藩の処理について記されています。
■注意事項
写真撮影禁止
展示品に触れないこと
※1 「全国勝浦ネットワーク(友好都市)」
全国で「勝浦」の地名を持つ自治体が「青少年交流、文化交流、産業交流など」の交流を図ることを目的として、平成15年に千葉県勝浦市、和歌山県那智勝浦町と友好都市協定を締結しました。
※2 ハーマン号事件
戊辰の役で旧幕府軍の榎本武揚は函館五稜郭で官軍に抵抗し、維新政府から鎮圧を命ぜられた津軽藩は 容易に平定できませんでした。このため津軽藩主の実兄が熊本藩主であった縁故を頼り援軍を要請。
明治2年2月13日(旧歴1月2日)熊本藩は米国汽船ハーマン号を雇って隊長、寺尾九郎右衛門 以下350人が米国船員80名とともに品川を出発しました。
しかし深夜、川津沖の岩礁地で漁師が「関東の鬼ヶ島」と呼ぶ難所で大暴風雨に遭い座礁沈没。 川津の住民は救助活動にあたりましたが230人あまりの犠牲者を出してしまいました。
■関連リンク
官軍塚沖に眠る米国蒸気外輪船「ハーマン号」(勝浦市ホームページ)