家具類の転倒防止について

公開日 2007年12月27日

家具類の転倒防止用具のいろいろ
家具類の転倒防止用具のいろいろ

 

地震に備え、家具の転倒防止対策を!


家具の転倒防止策


 阪神・淡路大震災では、家具の転倒や落下により、下敷きになって脱出できなくなるなどして、多くの死亡者や負傷者が発生したと報告されています。すべての家庭で家具を固定していたら、半分の命は助かったかもしれないという指摘もあります。

 「なんとかなるさ」と思っていませんか?大地震の揺れは、とても自分の意思では行動できないほど激しいものです。テレビが空中を飛び交った、自分の体がトランポリンのように跳ね飛ばされた、ピアノが突然動き出して壁をぶち破った・・・などの証言がたくさんありま

す。

 とても「どうにもならない」。それが大地震ですから、今すぐ、家具の配置を見直して家の中に安全なスペースをつくるとともに、すべての家具をしっかり固定しましょう。


家具の転倒を防ぐポイント


・ 畳の上より板の間の方が倒れにくくなります。やむを得ず畳の上に置く場合は、家具の下に板を敷いたり、滑りやすい家具には足にゴムキャップなどを付けましょう。

・ 家具と壁や柱の間に遊びがあると倒れやすくなります。家具の下に小さな板などを差し込んで、バランスをとりながら壁や柱に寄りかかるように固定しましょう。

・ 下に重い物、上に軽いものを収容しましょう。二段重ねの家具は、つなぎ目を金具でしっかり連結してください。

・ 両開きの家具は、扉が開かないように止め金具を付け、食器棚や窓のガラスには、飛散防止フィルムを貼りましょう。飛散防止用のスプレーも便利です。

・ 本棚には、隙間なく詰めて並べます。できれば本が飛び出さないように、バンドやひもをかけておきましょう


テレビ、冷蔵庫、ピアノ、照明器具など


・ キャスター付きの冷蔵庫やピアノなどは、動き出さないように針金やロープなどで固定するとともに、敷板に車輪を固定しましょう。

・ 冷蔵庫は、放熱パイプの支柱を針金でつなぎます。放熱パイプがない冷蔵庫は、L型金具を金属用接着剤で付けて固定しましょう。

・ 一本のコードでつるしてあるだけの照明器具は、チェーンとヒートンを使って、数箇所止めましょう。

・ ブラウン管テレビが落下すると、爆発する危険があります。できるだけ低い位置に固定して置きましょう。