公開日 2023年07月14日
1 地籍調査とは?
国土調査法(昭和26年法律第180号)に基づき実施する調査で、基本調査以外に、①「土地の利用状況を調査する土地分類調査」、②「水利慣行等の水利に関する水調査」、③「土地の境界・地積を調査する地籍調査」があります。
地籍調査は、③の「土地の境界・地積を調査する地籍調査」にあたり、「土地の戸籍」ともいわれる【土地の所有者】【地番】【地目(土地の利用状況)】【境界】などを確認する調査です。
2 なぜ地籍調査が必要なの?
土地に関する基礎的な資料として、登記所に土地登記簿と公図が置かれています。
それらの多くは、明治の初めにつくられたものを元にしており(字限図)、測量の精度が低く、実際の土地とくい違っているものがあり、土地に関するトラブルの原因ともなっているため、最新の測量技術による地籍調査をおこない、正確な地図(地籍図)を作る必要があります。
字限図(あざぎりず)
明治6年の地租改正条例の施行に伴い、明治初期から中期にかけて作成された野取絵図(のとりえず)をその後、明治中期後半に更正した地押調査図(ちおしちょうさず)のこと。
この地図は当時の測量技術に基づいて作成されているため、正確性には欠けているが、現在も登記事務上貴重な資料として活用されています。
地籍図(ちせきず)
一筆ごとの境界を、近代的測量技術をもって正確に測量し作図したもので、土地の境界点の地球上の位置が明らかにされるため、災害等により地形が変わっても、その境界を現地に復元することができます。
3 地籍調査が完了すると?
地籍調査による成果には、次のようなものがあります。
4 地籍調査の作業の手順について