夢のイタリアン・カフェを開店


開店させたイタリアン・カフェ「サロット」の店頭で

木島大輔さん(29)

2010年東京都渋谷区より移住

地域おこし協力隊開業

元々は地域おこし協力隊として移住し、当時勝浦町にオープンした道の駅の運営に携わっていました。町おこしの仕事がしたいと思ったことがきっかけで、協力隊に応募したのですが、地元の東京から遠く離れた場所で、ゼロベースから生活したいと考えたことも理由の一つとなります。協力隊としての移住だったため、仕事も住居もセットになっていて、他の移住者の方に比べれば、恵まれていたと思います。役場の担当者の方に、しっかりとフォローしていただけたので、苦労したと感じたことはあまりないですね。

東京では飲食店で店長をしていました。移住前から、いつかは田舎で自分の店を持ちたいと考えていました。実際にオープンできたときは、勝浦町に移住してよかったと、心から感じました。かつてお好み焼店だった空き店舗の、居抜き物件をお借りできたのですが、近所の方に家主さんとの間を取り持っていただけたりなど、地域の方のあたたかなフォローがたくさんあって実現できたのだと感じています。

勝浦町に移住して5年目となりますが、地域の方が私のような新参者に興味を持って、色々世話を焼いてくれたりなど、田舎にありがちな閉鎖的な雰囲気を感じることはありません。かといって過干渉でもなく、ほどよく距離を保っていただけています。東京と比べると、アバウトな人柄の方が多いのも魅力ですね。町内は意外と便利で、欲を言わなければ、町内だけで生活することもできます。ただ、私は自然大好き!というような趣味がないので、休日になると町内で何をしようか困ることもあります。ここに限った話ではありませんが、都会ほど娯楽施設があるわけではありませんので、そのあたりを差し引いても楽しめるほうがいいでしょうね。

私の場合は、協力隊として移住したので、当面の仕事を決めてからの移住となりました。暮らしを安定させるためには収入源が必要ですし、実際に自分のやりたいことや地域性がマッチするのかも、想像するだけでは分かりません。せっかくお試し定住施設ができるのですから、何度か利用して、しっかりと地域のことを見て、感じて移住されるほうが、失敗のリスクは低くなるのではないでしょうか?

地域おこし協力隊:都市圏から過疎地への移住を推進する総務省の事業。最大3年間の任期で各地域に雇用され、町おこしや集落支援など様々な仕事に従事する。


昼はパスタランチも好評