勝浦の子どもたちのように育ってほしくて

西田さん一家

2001年徳島県徳島市より移住

ファミリー移住定住後10年超

もともとは大阪府岸和田市に住んでいました。岸和田と言えば勇ましいだんじりで有名なのですが、そうしたことが続くほど、地域の結束力が強いところです。徳島で仕事をするにあたって、自分たちの子どもの頃に似た環境で子育てをしたいと考えていました。最初は徳島市内にいたのですが、勝浦町を訪れたときに、学校帰りの子どもたちが、気軽に挨拶をしてくれたんです。それが清々しくて、この町で子どもたちを育てたいと感じました。我が子たちも、勝浦の子どもたちのように、素直に育ってほしいって思ったんです。


愛犬と一緒に

運よく空き物件を取得できたので、そのあたりでの苦労は特に感じませんでした。ただ、幼稚園に通っていた息子にとっては転校となります。その気持ちを考えて、夏休みに引っ越しを行うなど、移住タイミングについては慎重になりました。転校して新しいクラスに馴染めるか?についても心配しましたが、すぐに友達もでき、楽しそうに過ごしてくれていました。私は徳島市内で仕事をしているのですが、移住して14年目の今でも、山と川の織りなす風景が身近で楽しめる、勝浦町に飽きることはありません。贅沢な時間を過ごしているなと感じます。また、徳島市内から勝浦に来たからといって、通勤時間が変わることもなく、思った通りの移住が実現できたと思います。

子どもたちが自力で、町内の学校(小学校・中学校)に通うことができる点は、便利に感じています。都市では当り前のことですが、田舎となると自力で通えないところも多いものですから。それに、子育ては地域ぐるみで、という雰囲気があるところもいいですね。子ども会活動も盛んなので、学年が上の子どもたちがしっかりと面倒を看てくれますし、そういう姿を見て、下の子どもたちも成長します。また、子どもが小さくても預ける場所がいくつかあったりと、子育てには最良な場所だと実感しています。ただし、通学路が県道沿いで、道幅も狭く、ところどころ危険な点は不満を感じるところですね。また、高校以降の進路では、学区の問題から悩まれることもあるかもしれません。


川や湖がそばにあり、カヤックも楽しめます

勝浦町は、いわゆる「田舎暮らし」という言葉が、それほど当てはまらないかもしれません。町の規模にせよ、都市に近い立地にせよ、ほどほど便利な田舎なんです。町並みも、県道沿いはずっと続いていて途切れることがありません。寂しすぎない場所ですね。週末田舎暮らし、なんて言葉がありますが、私たちは週末町遊びのような暮らし方です。また勝浦町には、日本初のビッグひな祭りなどのイベントや、名産品となる貯蔵みかんの、大阪青果市場でのシェアが日本一だったりなど、他に誇れるものがあります。自分の町が日本に誇れるものがあるということは、嬉しいものですよ。